ノープランNZ旅行記 44日目 其の壱

44日目(2023/1/25)

この日は5時頃に目が覚めた。

昨日は眠くて8時くらいには寝た気がするから、結構寝ていた。

起きる直前に夢を見ていた。

なぜか、高校の時の同級生が出てきた(そして名前も覚えていた。漢字まで)。

僕らは大学入試の話をしていた。

彼は京都なんたら大学とやらに願書を出すらしい。聞いたことないところ。

俺は京都に住んでいるからと、京都で会おうとか京都は良いとか言っていた気がする。

そんな自分の願書がどこだったかは覚えていない。

なぜ彼だったのか。

結構覚えている、高校の時のクラスメイトは。

東大に現役で入った別の友人、顔は出てくるけど名前は忘れた…と思ってこれを書いていたら思い出した。

自分の記憶力には本当に驚かされる(笑)

この日の朝は、天気は雨だったけど、とても寝覚めが良かった。

今回NZに来てから1番激しい雨が降っていた。

この雨で水に全て流しなさいよ、そんな意味があるのかもな、なんてふと思った。

少しモーニングノートを書いて白湯を飲んだ。

気づけば今日は1/25。

帰国予定のひと月前だ。早いな。1月もそろそろ終わる。毎日どう過ごすか、だけを考えてきた、だいたいは。

テカポ湖、マウントクックから始まって、クィーンズタウン、ネルソンでのミートアップ、エイベルタスマン、モトゥエカ、ビール屋回り、ときてのタウランガ、マウントマウンガイ。それなりだよな。

もしかしたら、25日あればもっと回れたかもしれない。

でも、これくらいの感じだと、だいたいが記憶に残っているし、細かいできごとも印象的に刻み込まれている、そんな気がしてる。

この度はまだ何が仕事をしてるわけじゃないから、ただ飲んだりとか、ボーッとしたりが多いけど、そんな時間も時には必要な気がする、日本に帰っても。

その日をどう過ごすか、何をするか。

目の前のことをまずこなす。先のことは考えすぎないで。

つなぐためにやるのではなく、結果としてつながっていた。

だから、今は今できることをやる、それだけだ。

ダニーデンに行ったあとはその時に考える。

この日はレッチリのライブを観にダニーデンに向かう、と昨日決めた。

でも、朝起きるとそこへ行くことに対して少しナーバスになっていた。

果たして外国人だらけのライブに行って大丈夫かな…と。

ただ、これまでも、Waiheke島もマウントクックも、エイベルタスマンも、とりあえず行ったらなんかうまくいった。

だからきっと大丈夫だろう。

ここ最近はレッチリライブのポスターや、レッチリのTシャツを着ている人も目にした。

これは呼ばれてる、と思うことにした。

(レッチリのことが頭にあったからかもしれないがw)

チェックアウトするから、あまりのんびりしていられない、と、ひと段落ついてから朝ごはんを食べ始めた。

昨日作った残りと野菜。

味噌汁はインスタントでも美味しく感じた。

雨が降る外を見ながらごはんを食べ、しばらく外を眺めてた。

特に何も考えようとせずに。

コーヒーを飲もうと思って部屋にあったインスタントコーヒーを飲み始めたけど、オーガニックグリーンティーの方がよかったと思い直していれ直した。

親へのエアメールを書こうと思い、お茶を飲んだ後に書いた。

姉妹にも書こうかと思ったけど、この日はやめた。

荷物をまとめ始めて、キッチンも片付けた。

オーナーさんにお礼の言葉を残そうかと思ったけど、チェックアウトの時に言えそうだからやめた。

この日の日記を読みながらこれを書いている今思うこと。

最初に「こうしよう」と思ったことを、結構な頻度でよくやめている。

もしくは、違うことに変更している。

色々と自分に都合の良い理由をつけて。

なぜだろう。

今は、それがなんとなくわかりつつある。

自分を完全に信じきれていないことと、

”効率を重んじる自分”や”枠にはめたがる自分”が「それどうなのよ?」と方向転換を促してくること。

そんな気がしている。

雨が止みそうな雰囲気はなかったから、弱くなるのを待たずにバスの時間に合わせて部屋を出た。

部屋を出る前に航空券の予約をした。

安くなることを期待していたけど、値段はそのまま。

もう少し待とうかと思ったけど、今はこのタイミングなんだろう、と思ってそのまま買った。

あと5席とのアラートが出ていたから、ちょうど良かったなと思った。

チェックアウトの時に、オーナーさんに「とても良い時間が過ごせた」と伝えた。

「よかった」的なことを奥さんらしき人が言い、オーナーさんも嬉しそうにしていた。

それを見て、僕も嬉しくなった。

人が喜んでいる顔を見るのはとても嬉しい。

バス停でバスを待つ間、Mt. Maunganuiを見ると、雲で覆われていて姿ははっきり見えなかった。

しばらく経ってから再度見ると、うっすら形が見えていた。

急いで写真を撮ろうと思ったけど、その時にはもうすでに雲がかかっていた。

自分の思うように物事を進めるのは難しい。

でも、人生はそんなもんだろう。

これまでは旅行の時に「帰る前にもう一度」と思って訪れることもよくあったけど、この時はその必要はないと思えた。

浜辺にしてもどこにしても。

それくらい、その時を楽しんで、その時やりたいと思ったらやるのが良いんだろうな、と再認識した。

海に入った次の日は雨だったり曇りだったりで、入りたいと思えなかった日もあったし。

2回も海で泳げたのは良かったし、Mt. Maunganuiに2回登れたのも良かった。

今回はそれで十分だと思えた。

時間より少し遅れてバスが来た。

屋根のついているバス停からバスに乗る時、雨に濡れないように小走りで飛び乗った。

そしたら運転手さんに笑われた。

「Sorry man」と言われたので「ノープロブレム」と応えておいた。

僕は、なんで彼が笑ったのかよく分からなかった。

でも、小走りで雨をよける、しかもバスに乗るほんの少しの間に、そんな人はこのあたりでは珍しかったのかもしれない、と思った。

雨に濡れることなど、とても些細なこと、そう思っているのかもしれない。

びしょ濡れにならなければすぐ乾く。風邪もひかないだろう。

そう考えてみると、確かにそうだなって思った。

なぜ少し濡れることを嫌がり走るのか、それまで考えた事もなかった。

きっと、当たり前のようにしていることでも、そうしなくて良いことがまだたくさんあると思う。

走ったりセカセカしたり、生き急がなくてもいい、のんびり生きていけばいいことが。

バスに乗って目的の乗り場まで向かった。

NZのバスは日本のように事前にバス停のアナウンスは無い。

だから自分で場所を把握してStopボタンを押さなければならない。

途中「もうそろそろじゃね?」と思い焦ってStopボタンを押そうとした。

そしたら、タッチの差で他の乗客に押された。

そのあとGoogle mapを見たら、僕が行きたい場所はまだもう少し先だった。

とりあえず止まったら降りようかな、と思っていたけど、次に止まったのは目的地だった。

焦らなくても大丈夫よ自分、と改めて思った。死ぬわけじゃないんだし(笑)

焦る、”前もって”準備をしたがる、これも俺のよくある癖(笑)

バスから降りたあたりはMt. Maunganui付近とは違い、雨が降っていなかった。

時間の余裕もあったから、George Cafeに行ってテイクアウトすることにした。

Cafeに行って注文をした時、チキンやBLTと書かれているメニューがあった。

肉は嫌だなと思い、メニューの説明がないフードについて、何でできているのかを聞いてみた。

そしたら全部がヴィーガンメニューだと店員さんは言った。

肉じゃなくてもチキンと書くのかー!と若干目から鱗だった。

結局チキンと書かれたモノを選び、好きなブラウニーも注文した。

が、支払いを済ませた直後に、すぐ脇にあったバナナケーキに目が行き、思わずそれも買ってしまった。

甘いのは控えようと思っていたはずなのに。

まだまだ気が散りやすい(笑)

まぁいっか、と思いつつ。

Cafeを後にして空港に向かった。

歩いて30分ちょっとだったから、バスは使わなかった。

チケットを発券すると、購入時にインターネットで表示されていた時間と経由地が、実際とそれとは違っていた。

何事も疑ってみることは大事で、しっかりと把握することも大事だなって思った。

忙しくてバタバタしていると、こういう間違いにも気づかないのかもしれない。

Tauranga空港からの景色

其の弍へつづく

Hiroki a.k.a HIRO
  • Hiroki a.k.a HIRO
  • 40代 / 躁鬱人
    サラリーマン歴15年
    2年前に会社を辞め、京都へ移住。
    NZの旅の途中で語学留学を思い立ち、2023年から語学留学を開始。
    2024年から木彫(Wood Carving)をはじめて、その面白さに気づく。
    現在、京都とネルソンの二拠点生活を目指している。

    興味:Carving(木彫) / 日本の文化(Japanese Culture) / 日本語(Japanese Language) / 京都(Kyoto) / 左京区(Sakyo ku) / 江戸時代(Edo Period) / 旅行(Travel) / 歩くこと(Hiking) / 農のある暮らし/ 環境問題 / 書くこと(Writing) / 音楽(Music) / 漫画(Manga) / アート(Art) / クラフトビール(Craft Beer) / Buddhism / Shintoism

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