ノープランNZ旅行記 11日目 其の弍
Visitor Centreに到着後、Rees Dart Trackを歩きたいとスタッフの男性に言うと、色々と説明してくれた。
「トレッキング経験はある?」と聞かれ、ルートバーンを歩いたことは伝えた。
日本でも富士山登ったり日頃から歩いていることも。
「トライしたい」とすぐに答えた僕に対して「up to you」とは言いながら、
「お前まだビギナーだから心配だよ」と、目が言っていた気がした。
Rees Dart Trackは、数日前にブルワリーで会ったお姉さんが勧めてくれたコースで「あなたならいけるわよー!」と言われたところ。
だから、年末年始の年越しをそこで過ごそう!なんて妄想をしていた。その気になっていた。
でも、スタッフさんの態度とかもあって、「ここはいったん冷静になって考えるとこかも」と思った。
確かに、トレッキングの経験は少ない。泊まりでは特にそうだ。
いわゆるロングトレイルの経験はない。ルートバーンも一泊だった。
しかも、Reesは危険なコースもあるらしい。スタッフさんが慎重なのも分かる。
「焦らずに」
その言葉が頭をよぎった。
Rees Dart Trackに行く、挑戦するのは良い。でも、その前にもう少し練習があっても良いかもと思った。
だからスタッフさんに聞いた。
「Rees Dart Trackは挑戦したいけど、その前にスタッフさんのアドバイスをもらいたい。Rees Dart Trackの前に行くおすすめのコースはありますか?」と。
そしたら、スタッフさんは親切に教えてれた。
「Greenstone Trackのコースが良いよ。ビギナー向けだし、Rees Dart Trackと同じように3泊4日だから。」
景色も綺麗とのこと。
それを聞いて、まずはそこに行こうと思った。
焦らずに、が大切。
「やろう!」と思うことをやるのは大切だし、良いことだと思う。
ただ、危険があり過ぎたり、まだ十分な準備や経験がないのに、それにトライするのはリスクが高い。
もちろん、いきなり挑戦しても良いとは思う。
ただ、今回は命にも関わることだし、何より経験があるスタッフさんの言うことの方が信じられる。
そう、経験者の意見は尊重すべきだ。僕のことを思っていると判断できるなら。
Greenstone のコースの写真を見て、これなら行けるとは思った。
だから、今後の天気を確認して日にち決めて、自分の中である程度行く意思が固まったら、山小屋宿泊のためのチケット買いに来ようと思った。
で、そのことをセンターを出る前に伝えた。
スタッフさん、まっすぐ目を見て聞いてくれて「OK」と言ってくれた。
で、「会えて良かった、良い日を!」と。
「僕も会えて良かった!」と反射的に言えなかったのが心残りだけど、でも、すごく良い時間を過ごせたし、良い判断ができたと思う。
今日はここまでで良かったんだ、と思った。
急いで決めなくて良い。焦らなくて良い。
やると決めても、そこからゆっくり考えて計画を立てるでも良いんだ。
すぐにやるのも大事だけど、決めてからじっくり練るのも大切。
「すぐに行動してすごい!」と言われたいのもあるかもだけど、その「すぐ」が俺は極端。
今日決めて明日実行しくても良いんだ。
それだけはよく心に、というか頭に置いておいた方がいいな。と思った。
その後、家族宛にポストカードを送った。
メールをしようと思ったけど、エアメール送ったことないから面白そうで、こういうアナログな連絡方法も良いなって思ったから。
余裕できたらまた送ろう、とも思いつつ。
今日は少しまたお酒飲んだ感じだから、翌日からは少し控えめにしよう、と思った。
Greenstone Trackへ 行くならなおさら。
「明日はアウトドアショップで靴のこと聞いてみよ。
あとは、ブログ書いても良いかな。」
とぼんやりと翌日何をするかを考えた。
この日の晩飯の注文時や、レセプションでチョコレート買った時とか、少しだけ会話できるようになってきたかな、と思った。
と言ってもまだ全然聞き取れないことあるけど。
とは言え、めちゃくちゃ早口で話されても、こんなこと言ってんな、が分かるのは実は結構すごくね、って思い始めた。
「だから、もう少し自分にオッケーを出してあげるといいかな。
話すことは落ち着けばできそうだから。」
とも思いつつ。
12日目につづく(帰国まであと67日くらい)