ノープランNZ旅行記 13日目 其の壱
13日目(2022/12/25)、やっぱりこの生活を続けたい、というか、旅行のためのお金を残しておきたい、
と思う自分がいることに気づいた朝。
今回の旅を始める前から考えていたけど、キューバとアメリカのポートランドには行きたいなぁ。とこの時も改めて思った。
でも、
「その気持ちはよーく分かる。
が、今はNZで何をしたいか、どう過ごしたいか、ということに集中する!
お金が無くなったらその時に考える!」
と言い聞かせた。
手持ちのモノをさらに手放したりすれば良いし、
また、生活水準を下げてまでも海外に行きたいのかをその時になって考えてみればいい、とか考えていた。
そんなことを考えつつ、宿のレストランで朝食をとった。
食事を済ませてからチェックアウトをして、Townへ向かった。
この日は朝から「メリークリスマス!」が挨拶とともについてきた。
さすがネイティブ!
そして、クリスマスの今日はだいたい店が休み!
開いているお店は、コンビニみたいな店やお土産屋さんくらいだった。
こんな状態だったから、
「Green Stone への出発は明日(26日)で無くて良かったー。明日だったら、食料買えなかったよ…明日はやってるよね、アウトドアショップ。」
と思っていた。
やってなかったら、コンビニで買い込むしかないなぁ(涙)、とも。
正直なところ、ネットで情報を調べていなかったので、状況を把握できていなかった。
だから、「今日は日曜日だから休みなのか?」とも考えた。
結果的に、「クリスマスだからの方が可能性高そうだな。」ということで落ち着いた。
ランチを食べようと思い、営業していたカレー屋に入ったら、店内は空いていたけれど「1人だと外の席」と言われた。
少し「えー」と思いながらメニュー見ていたけど、外の席は車道が近く車が結構走るし「嫌だなと」思ったのでメニューを置いて無言で去ってきた。
店員さんに一言言おうかと思ったけれど、店内を見たら忙しそうにしていたし、「まいっか」と思ったから。
その場の状況を楽しむことも大切だけど、自分で変えられることは変える。
嫌なことを無理にやる必要もない。
そう思った。
この日はクリスマスだから、営業しているお店で食事をすると15~20%のサーチャージが取られる。
「そこまでして今日飯食いたいかなー」と思い、結局、観光客向けに営業していた屋台でヴィーガンドッグ800円を買って食べた。
そんな時、目の前に「NATURAL」と書いたスウェットを着た人が1.5Lのコーラを持っている姿に違和感と面白さを感じてしまった(笑)
むしろ、それが「自然」なのかもしれない彼にとっては。と思った。
今日は夜抜きのプチ断食でも良いかなーと、ホットドッグを食べ終わってから思った。
この日の宿に向かう途中、湖の岸辺でボーッとしていた。
持っているりんごを食べるか迷ったけど(トレイルに持って行こうかと思っていたから)、今食べたいなら食べて明日また考えよう、と思い直してそれを食べた。
茎だけ残して食べて、茎はその辺に捨てた。
「自然のものだから、茎だけだしゴミじゃないよね。」と思ったから。
湖畔に座っていたら、近くにインド人の家族が来た。
子供は2人、上の子はまだ5歳いってないかな、くらいの感じだった。
しばらく見ていたら、親が何かを時々子供にやや強制的に食べさせていた。
その画が餌付けのようで、個人的にはなぜだか気持ちよくなかった。子供がペットみたいに見えてしまった。
(今思えば勝手な主観で、こういう”ジャッジ”を今は捨てることにしている)
親子ってなんだろう、とふと思った。
親は子供が小さい時には守って成長させなければならない。
でも子供は親の所有物でもなければペットでもない。
なんでも親の言うとおりってわけじゃない。
最近の本で読んだけど、人間以外の動物は大体すぐに他人になる。
人間くらいらしい、ここまで血縁にこだわるの。
ただ、それが人間なんだろう。
でも、親子でも血縁があっても、それぞれ独立した人間。
自立できるようになるまで、いや、自立できない時でも、子供をある程度対等にみることは大切だと思う。
大人の親の方が経験も知識も多いけど、ただそれだけのこと。
それだけのことで親の価値観を子供に押し付けるのは良くない。
親が好きなことでも子供が好きとは限らないし。興味ごとも違うはず。
人間はそれぞれの目から見た、否、心に投影された世界、宇宙があるから。
子供がいないから、実際に親になってみないとわからない苦労はたくさんあるだろうけども。
そんなことを湖畔で考えていた。
其の弍へつづく