ノープランNZ旅行記 21日目 其の参
そして、ほぼ予定通りの時刻に、テカポ湖近くの駐車場に到着した。
テカポ湖に着いたらめっちゃ良い天気!
ここへ来て良かったと改めて思った。
着いてすぐにアストロカフェに向かって歩き始めた。
「テカポ湖に行ったら訪れた方がいいよ」と教えてもらっていた場所。
調べてみると、駐車場から歩いて1時間ほどらしい。ちょうど良い距離だなと思った。
しばらく歩くとすぐにテカポ湖が見えてきた。水の色が真っ青でめっちゃ綺麗!
Queenstownのワカティプ湖とは全く違う感じ。
南国の海のようだし「夏」って感じがした。
湖畔を歩いていくと、水上アクティビティをしていたり、キャンピングカーがたくさん止まっていたりと、
まさにホリデーシーズンらしい風景だった。
その人らをわき目に見ながら目的地を目指して歩いた。
Googleマップを見ると、アストロカフェへ続く道は、途中から登山道になっているらしかったので、その入り口を探した。
でもマップの道と実際の道とはちょっと違っていて、マップ通りの道に進むと行き止まりになった。
なのでマップの道は無視してそれらしい方角に行って見たところ、登山道へつながる道があった。
登山道はひたすら登りで、結構汗をかいた。
「昨日飲んだビールやー」と思いながら、ゆっくり歩いた。
登山道を歩き始めて30分くらいたった頃だったかな。
それまでは林の中を歩いている感じだったのだけれど、少しづつ木が減ってきて視界が開けてきた。
もう少しで頂上!と思いながら歩いた。
頂上へ到着する前に、風に吹かれる草がとても綺麗な場所に出た。
なんとも言えない景色。色が変わるような感じ。これは実際のものを見ないと分からない感動かも。
山頂に着くとテカポ湖が見渡せてすごく良い景色!最高!
写真を撮っていたら、中国人(中国語を話していたけどどこの国かは正直わからない)と思われる青年が「写真を撮ってあげる」と声をかけてきた。
その少し前まで、同伴者の中国人女性のことを「中国の人はよく喋るなぁ、うるさい」と思ってしまった自分を恥じた。
写真を撮ってくれた後、青年は「Bye」と言って去っていった。
彼はNZへ留学に来ていて、家族を観光案内していたのかもしれない。
どんな人種も、国のカラーみたいのは確かにある。
でもなんというか、「この国の人たち」みたくひとくくりにするのは良くないと思った。
つい大きなくくり(〇〇人とか)で見てしまいがちだけど、そうじゃない。
個人単位で見たら、自分と全く同じような感覚を持つ他の国の人もいるだろう。
さらに、僕らが当たり前なことは他の国では当たり前でなくて、その逆も然り。
多様性の時代で、自分とは異なる人たちを「理解”しよう”とする」ことは、そう簡単じゃないものだな。
そう改めて思った。
その後、アストロカフェに着き、軽食を取った。
注文を聞いてくれた店員さん、アジア人ぽい方だった。
僕が日本人だということが分かると、日本語での挨拶をしてくれた。こういうやりとりが嬉しい。
自分の国以外のところで頑張っている人多いな、とふと思った。
テラスから写真を撮っていたら、ここでも「写真を撮ってあげる」と言ってくれた男性がいた。
せっかくなのでお願いして撮ってもらった。
この時までは、人にお願いして写真を撮ってもらう、という考えはあまりなかったけど、それもありだなと思い始めた。
其の肆へ続く