ノープランNZ旅行記 42日目 其の弍
Mt. Maunganuiから下山して、宿に戻った。
時間は8時頃。1時間半ほど山にいたようだ。
野菜のスムージーをミキサーで作ろうとしたけど、途中で回らなくなってしまった。
モーターから臭いがしていたから、何か焼き切れてお亡くなりになったのかも、と思った。
昔の型でしばらく使われてなさそうだったから。
しかも、ミキサーだから全然スムージーにはならなかったけど(苦笑)
朝は前夜の残りと、スムージーもどきを食べた。
“もどき”の量はたくさんあったけど、全部食べれた。
細かくされてると、量が多くても食べれるもんだ。
食後しばらくボーッとしてから海に行った。
浜辺に着いて、人の少ないところに座り、ただ波を眺めていた。
この日は、波が昨日よりも高かった。
これくらいだと波乗りしやすいんだろな、と思った。
近いうちに波乗りは挑戦してみたい、と思いながらそれをみていた。
ふと、父親との記憶を思い出そうとしてみた。
近所の公園でキャッチボールやたこあげをしたり、作ってもらったおもちゃの飛行機で遊んだことはすぐに思い出せた。
でも、それ以外の楽しい記憶はなかなか思い出せなかった。
いじめ前後くらいからの記憶はものすごく鮮明で、かなり細かいことまで覚えているのに、幼少期の記憶は無いって不思議だな、と思った。
僕は共感力が強く人の立場に立って考えられるから、父の立場を想像してみた。
父は若い頃、会社に行く前に良くお腹を下していたらしい。
それって仕事が嫌だったってことだよね。
嫌なことを我慢してやってた。家族のために、子供のために。
そう思うと、自然と涙が出てきた。
家族との時間よりも仕事の時間を大切にしていた父。
そりゃ、会社に認められたら、仕事楽しくなるよね。
たぶん、おじいちゃん(父の父)にもあまり褒めてもらってなかっただろうから。
5人兄弟だし。
俺と同じ部分もあったのかもな。
そう思えたら、少しは父の気持ちを理解できた気がした。
その後、海に入った。
タウランガではもう海に入らないかも、とも思っていたけど。
昨日は日焼けが痛いし天気もイマイチだったから、海には入らなかった。
ごちゃごちゃ頭で考えるより行動する。
ただ、出かける前に、なんとなく身体にも日焼け止めを塗っていたんだよね。
こういうところは用意周到(笑)
何度も波に向かって歩いて行き、時にはジャンプしてかわし、前に進んだ。
体へ当たる波が強くて耐えるのに力が必要だったけど、なんかそれが心地良かった。
こないだと同じように、そして、浜辺に向かって何度か泳いだ。
波は怖くなかった。足がつくからというのもあったと思うけど。
親に対しての不満を文字通り「水に流してる」と思ったら面白くなった。
何往復か泳いだら疲れたので、無理せずに引き上げることにした。
ヘロヘロになって波にさらわれてもいかんし、と、若干冷静になっていた。

そのあと、オーガニックショップで買い物をして、この日はビールを買い、いったん宿に帰った。
海からの帰り道はずっと裸足で行こうかと思ったんだけど、浜辺の砂がめちゃくちゃ熱くて、結局サンダルを途中から履いた。
宿に戻って、テラスでビールを飲みながらパンと野菜を食べた。
買ってきたビール、みたら賞味期限が去年の8月でウケた。
美味しかったから全然問題なかったけど、ゆるいなーと思った。
ビールも飲んでひと段落して、一応お米を洗って水に浸すだけはしておいた。




ビールを飲んでから、また海へ行った。
その時に、人の目を気にしないための実験?みたいなことをしよう!と思い、サンダルを持たずに裸足で、半裸で部屋を出た。
上着は一応持ったけど(笑)
このあたりは、裸足の人や半裸の男性はチラホラいる。
マジョリティではないけど、ゼロじゃ無い、ということで、自分もそのスタイルで出かけてみた。
これは、過去の自分からしたら結構ありえないこと。
街の中を裸足で、ましてや半裸で歩くなんて、恥ずかしくてできなかった。
ただ、裸足で出たのは良いけど、思ったより地面が熱かった(笑)
一昨日裸足で少し歩いた時はそうでもなかったけど。
だから、熱くなさそうなところ、芝生とか色が薄いところとかを選んで歩いた。

ビーチに着くと、朝よりも波が穏やかになってて、人がたくさんいた。
座ってのんびりするはできなそうだったから、しばらく浜辺を歩いた。
この時間帯は潮がかなり引いていて、朝泳いだ場所も砂浜になっていた。
浜辺で楽しそうに遊んでいた親子を見て、朝考えたことを思い出した。
自分も子供の頃はああしていたのかな、と。
1時間ほど経って、宿に戻り始めた。
その前に、YUKI SUSHIという店に寄ってみようと思った。
これまではスタッフ不足で休みだったけど、開いていたらなにか買おうかなと。
この日は料理するのは気分的にちょっとなーと思ったから。
でも、お店は閉まっていた。残念、明日以降また行ってみよう、と思った。
あまりにも日差しが強いと感じて、宿の直前だったけどタンクトップを着た。
我慢しない、これも自分の課題。
「あと少しの辛抱」とかはもういらない。
宿に戻ってシャワーを浴びた。
お湯でなく水にしたけど、それが気持ちよかった。
ビールを3本飲んだからか、お腹は空いていなかった。
晩飯食べるのはやめて、白湯と味噌汁を飲み、みかんだけ食べた。
この宿の滞在を一泊追加しようかと考え始めた。
食べ物消費しきれないってのもあるし、心地よいのもある。
車の音も、夜はあまりしないし、そこまで気にならなくなったから。
43日目につづく(帰国まであと33日)