ノープランNZ旅行記 8日目 其の弍

靴が見つかって、食事をしてから7時半頃に山小屋を出た。

この日は15:15にThe Devide発のバスを予約していて、Falls Hutからそこまでは20kmくらい。

数日前のWaiheke Islandでは同じくらいの距離を5時間くらいで歩いたから、たぶん間に合うはず。

ただ今回は山道だから余裕を持って、8時間前くらいには出発できれば大丈夫だろう、と考えていた。

でも、間に合わなくても最悪どうにかなるだろ。

と思って、特に最初はゆっくり景色を楽しみながら進んだ。

早朝は雲がかかっていて、視界は不良。若干寒かった。

でも、それが逆に神秘的な感じでよかったりした。

周りには人が全然いなく1人で歩いていたのも心地よかった。

雲が晴れてたら綺麗だろうなぁというところを通ってきたけど、あとでご褒美あるかもと思いながら歩いた。

山頂に近づくにつれて雲が多くなり、さらに視界不良に。風も強くて寒くなってきた。

「苦行かよ」と思ってちょっと面白くなって笑った。

悪天候について一人ぼやく

しばらく歩いていくと避難シェルターがあって、少し休憩しようか寒いから手袋出したりしようか迷ったけど、入って3分後くらいに出た。

避難シェルター 結局休むことはせず

もっと天気が悪化したら嫌だし、今はまだ頑張れるから。

結果、この時の決断は良かったと思う。

その後すぐ、向かいから歩いてくるカップルと会った。

「どこから来たの?」

みたく聞かれたから「Falls Hutから出発してDevideに行くつもり」と言ったら、

「オー!すごい!(的なこと言ってた気がする)」

「この先は山からの風が強くて寒いから、あったかくしていっほうが良いよ」

的なことを言ってくれて、別れ際にお互いの拳をぶつけ合った。

寒い中でくじけそうになっていたけれど、すごく嬉しい楽しい気持ちになった。

満足に言葉は話せなかったけど、なんと無く言っていることはわかったし、お互い目的が同じだからそれだけで楽しい、そんな感じ。

彼らと別れたあと、その先の天気は確かにすごかった。

寒いし雲多いし…でも服装はそのままでもなんとか行けそうだった。ギア選び大切だなーと改めて実感した。

落ちたら怪我だけじゃ済まなそうな結構な危険エリアもあったけど、だんだんと雲も晴れてきて景色が見え始めた。

そして目の前に見えたのは壮大な山々!!!

「これがご褒美かー!」

と思わず思った。テンションも上がった(笑)

その後はその素晴らしい山を右手に歩いて行った。

何度も立ち止まって眺めて、時に写真を撮りながら。

めちゃくちゃ綺麗だった。

とは言え、道は細く片側は崖で風も強かったので、煽られないように注意して進んだ。

「調子に乗り過ぎず適度に落ち着いて」

と自分に言い聞かせて。

其の参につづく

Hiroki a.k.a HIRO
  • Hiroki a.k.a HIRO
  • 40代 / 躁鬱人
    サラリーマン歴15年
    2年前に会社を辞め、京都へ移住。
    NZの旅の途中で語学留学を思い立ち、2023年から語学留学を開始。
    2024年から木彫(Wood Carving)をはじめて、その面白さに気づく。
    現在、京都とネルソンの二拠点生活を目指している。

    興味:Carving(木彫) / 日本の文化(Japanese Culture) / 日本語(Japanese Language) / 京都(Kyoto) / 左京区(Sakyo ku) / 江戸時代(Edo Period) / 旅行(Travel) / 歩くこと(Hiking) / 農のある暮らし/ 環境問題 / 書くこと(Writing) / 音楽(Music) / 漫画(Manga) / アート(Art) / クラフトビール(Craft Beer) / Buddhism / Shintoism

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