2023年を振り返って:其の参
IELTSのスコア目標は6.0と以前学校では言っていて先生もそれが妥当だと言っていたけど、実は密かに6.5を狙っていた。
と言うか、6.5はNZ永住権取得の最低ラインだから、もしそのスコアを取れたら永住権申請の可能性が生まれて面白そう、と言う(安直な)考えからだった。
11月初旬頃になってからクラスや先生の変更など環境に変化があり、自分の感情にも揺らぎが生じた。
結果として「今のクラスが妥当なのか」など色々と頭で考えるようになり、しんどくなって来たので、クラス変更をした。
当時、何が根本的な原因かは正直分からないけど、結構精神的に不安定になってしまっていた。
これまで以上にクラスで発言することにストレスを感じ、「なぜここまで辛い思いをしてまで学校に行くのか、NZでの生活をするのか」とすら思った。
自分の中では、学校やホストファミリーとの生活環境が昔の嫌な経験を思い出させたか、単純にホームシックになったからじゃないか、と分析している。
ホームシック的な要素は大きい気がする。
自分の気持ちを、適切に表現できる日本語で表せないというもどかしさというかストレスがあったのだと思う。
「今」の自分に何が大切なのかということに気づけたように思う。
自分のことを表現する場所 自分のことを話せる場所や人
おそらくこれ。
そんな状況でも日本語を避けていた僕は、唯一ホストファミリー、特にホストマザーにだけは本音を話していた。
拙い英語だけど。そこがある意味セーフティーネットになっていたと思う。
とは言え精神的にやや不安定になってからは、ホストファミリーのことも一時疑ったし、
「基本的に誰も信用できない」、という昔の自己防衛をする自分が”強く”表に出てきた。
これはヤバいなって思って、学校に行くのをやめた。
試験まで2週間ほど前のこと。
いずれにしても試験のある週は学校に行かずに勉強しようと思っていた。
些細なことでも人間関係のことに意識が向いてしまって、集中力の阻害をすることが分かっていたから。
それからは基本的に家で過ごした。勉強は適度にしながら、主に丘に面した庭で何も考えずに多くの時間を過ごした。
時々ウォーキングをしに近くの丘に行ったりしながら。
できる限り頭の中を空っぽにしよう、リラックスしようと思った。
そしてテスト受けて2週間後に予想を上回る結果、スコア6.5を取ることができた。
嬉しいし、頑張って来た結果が報われたかな、と思う一方で、とても興奮するくらいの喜びがあるわけではなかった。
「あー、まだ自分で自分のこと認めてあげられていないのかなぁ」と思った。
ただスコアに関して正直なところ、普段の日常生活でこれだけの実力を出せているとは思っていない。
それだけのスコアを取れる”ポテンシャル”はあるのかなと思うけど。
なぜなら周囲に”非常に”影響を受けやすく、会話をするときは常にリラックスした状況では”ない”から。
テストでは誰の影響も受けず、スピーキングテストも試験官と2人だけ。
リスニングでも耳だけに全神経を集中できたし。
だからこそ、これからの自分の目的は明確ではある。
”リラックスして自然体で、素の自分になって話すこと”
其の肆につづく