おっさんのノープランNZ旅行記 4日目 其の参
ワイヘキ島を歩いている途中、おばあちゃんとの心地よい時間を過ごしてから、
再びワイナリーに向かって歩き出した。
NZは自然が豊かなこともあり、この旅の最中、車に轢かれている動物を結構な頻度で見かけた。
歩いていると、道端に車に轢かれたかのような鳥がいて、ちょっとだけまだ動いていた。
道端だけれどそのままにしていたらまた轢かれそうだったので、車が来ないところまで運んだ。
でも、その後すぐに動かなくなってしまった。。
残念な気持ちになりつつ、しょうがないと思い、手を合わせてその場を去った。
2時間半ぐらいかかっただろうか、目指していたワイナリーに到着した。
あまり休まずひたすら歩いて、バックパックを背負っていたこともあって、到着したら汗だくだった。
店内はおしゃれな感じで、若干気後れしそうになったけれど、まぁいっかと思って声をかけて案内してもらった。
スタンディングのカウンターに案内され、まずワインのテイスティングセットを頼んで、フードも少し注文した。
担当してくれた若いお兄ちゃんは、ワイン一つ一つをとても丁寧に説明してくれた。
でも残念ながら1、2割しか理解できなかった。。。
とはいえ、しっかりと説明してくれたお兄ちゃんに感謝。
ワインの味はどうかと聞かれてどれも美味しいと言ったら「本当のこと言って」的なことを言っていた。
あまり考えていないのか、真剣さが足りないのか、”一番”を伝えることが少ないかも。
きちんとと「本心を伝えることも大切なことだ」とその日の日記に綴っていた。
その後テラスが空いたから写っていいよと言われ、そこでしばらくのんびりしてた。
ひと段落して、今日の宿を探そうと思い、お兄ちゃんに聞いてみた。
近くにバックパッカーズがあるから行ってみてと言われた。
あまり知らないんだごめんね、的なことを言われたけど、
いえいえとんでもないと思いながら「ありがとう」と伝えた。
パックパッカーズまでの距離は1時間もなかったと思うけど、着いてみると残念ながら満室だった。。。
そこのレセプションの人に、近くの宿を知らないかと聞くと、別のバックパッカーズを紹介してくれた。
そこに向けてまた歩き出した。
車通りも少なく、天気も良かったのでとても歩きやすかった。
2軒目の宿に着くと、レセプションの場所がよく分からない。
ただ、なんだか音楽がかかっていて、若干パーティーピーポー感があった。
少なくとも僕がそう感じていたので、「ちょっと嫌かも」と思って、そっと宿をあとにした。
今思えば先入観は良くないと思うけど、その時はそう感じたのでしょうがない。
とりあえずフェリーポートに向けて歩くことにした。
宿が見つからない時点で、若干野宿をする覚悟みたいのが出てきていた。
ワイヘキ島なら街中と違って自然が多く、人も少ないので、そこらで寝ていても大丈夫そう、
そう思えたから。
夏で夜もそこまで寒くならないだろうとも思ったし。
そう思うと、野宿するかしないかというのは、人目が気になるかどうかだな、と自分の中で理解した。
この時から「宿が取れなかったらどうしよう」という心配は無くなったと思う。
まぁ、結果的に野宿はこの度で1度しかしなかったけれど(それもキャンプ場だけど)。
結局ワイヘキ島では宿が見つからず、幸いにも最終のフェリーに間に合ったので、
オークランドの市街地に戻ることにした。
フェリー乗り場では酔っ払った人達がたくさんいて、この島はリゾート的な感じなんだろうな、と思った。
酔っ払ってビール瓶の入った箱を落として割ったりしていて、そんな人達を少しだけ冷めた目で見てしまっていた。
人それぞれが楽しければいいはずなのに。
こういうところはまだあるんだなぁと、今でも少し思う。どうでもいいのに。
結局その日はオークランドのホテルに泊まった。
結構高かったけど、泊まれればいいやと思ってそこにした。
今振り返っても、この時ワイヘキ島に行ったこと、
そこでの出来事がこの旅の中でマインドが変わったきっかけになったと思っている。
この日からノープランで進むことや宿が取れるかどうかの心配がほぼ無くなった気がする。
そして、まずNZで一番やりたいと思っていたこと、ルートバーントラックに行くことをほぼこの日の夜に決めた。
5日目につづく(帰国まであと74日くらい)