ノープランNZ旅行記 21日目 其の壱
21日目(2023/1/2)
自分がどうしたいのか分からなくなってきた。
疲れたから休みたくてクライストチャーチへきたけど、街の感じがあまり好きじゃない。
すぐにでも動きたいから、とりあえず比較的近くに行けるテカポ湖に行ってみようかと思い始めた。
そこではまた歩くことになるかもしれない。でも、宿で休めるかもよ?
歩くの疲れるから?Sandflyに刺されるから?
考えてるなら行っちゃえば良いかもしれない。
行ってからその後どうするかを考える。
その時の判断が失敗しても良いし、そっからウェリントンなりに行きたければ行けばいい。
今は考えている方がもったいない、時間が。
嫌な事が、小さなことでもあると、それがすごくクローズアップされて「嫌!」で染まってしまう。
全てが嫌になってしまう。
それが自分の良くない癖。
今回もSandflyのことが気になって、嫌だと思っている。それだけの事で。
痒いのは辛いけど、痛くはない。苦しくもない。
「ウダウダ考えてるならとりあえずテカポ湖へ行こう!」
という事で、朝の7時過ぎにホテルを出てバス停に向かった。
ホテルをチェックアウトしてから、ロビーでサーモンロールを買った。
朝食が食べられそうだったから「食べれるのか?」と聞いてみたら、お金がかかるとのことでやめた。
そう言えばホテルを予約する時に、朝食付きプランがあったな、と後から思い返してニヤッとした。
とりあえずバス停に向かう。窓口は空いていなかった。
電光掲示板を見てもクィーンズタウン行きは見当たらない。
まだ時間が早いからか、と思ってしばらくぶらぶらした。
コーヒーを買おうかと思ったけど、コンビニしか開いてなかったから一度はやめた。
その後、バックパッカーらしき人がオシャレそうな緑のコップのコーヒーを飲んでいて、
気になってそのコーヒーを売っているお店を探してみたけど、どこにもなかった。
コーヒーを買うのを諦めようかと思ったけど、やっぱり飲みたいと思って、結局コンビニで買った(苦笑)
ブラックが飲みたくてロングブラックを注文したら「ミディアムかラージサイズ」と言われた。
小さいサイズが良かったから、結局ラテにしてしまった。
なんだかなー、流されたなー、って思ったけど、まぁいっか。と。
時間が過ぎても電光掲示板にはクィーンズタウンの文字はなく(クィーンズタウン行きのバスが途中テカポ湖を経由する)、
バスステーションの案内見てもそれらしき文字がなかった。
バスステーションの中にあるチケット窓口的な場所の張り紙を見て何時からか確かめようとしたら、
この窓口はすでにクローズされてた。
”チケットの販売と予約は全てウェブ上でしている”と書かれていた。
だからすぐにサイトへアクセスして予約した。
早い段階で気づいてよかった、と一安心した。
その後、物乞いのような人に声をかけられて、一旦はよく顔も見ずに断った。
しばらくして、別の場所でまた声をかけられて、この時ちゃんと顔を見たのだけれど、とても優しそうな顔と目をしていた。
全身タトゥーだらけだったけど。
二回目も彼のお願いを断ってしまったことに、なんだかとても心が痛んだ。
会社を辞めて現在の社会システムから脱して、これから好きなことをやろうとしている自分も、
もしかしたら今後そういう状況になるかもしれない、ふとそう思ったからか。
それとも、彼が社会不適合みたく扱われているからか。
どうしてそう感じたのか分からなかった。
「やっぱり5ドルでも渡そう」と思ったけど、タイミングが合わずに渡せなかった。
なんとなくそのことが心残りになった。
予約したバスがバス乗り場に到着し、バスに乗り込んだ。
バスは予定通りに出発して、テカポ湖へ向かった。
予定通りなら12時頃には着くとのことだった。
其の弍へつづく