ノープランNZ旅行記 26日目 其の弍
その後、買ってきたビールを部屋のテラスで飲みながら読書をした。
今日は曇り予想のはずだったけど、晴れてきたのでテラスで過ごすのが気持ちよかった!
テラスからの景色は絶景ではなかったけど、木の隙間から山が見えたし日の光も差し込んでいた。
誰にも見られないし、ある意味良き空間。
白湯も飲みながらのんびりと過ごせた。
「今日の夜はYONDER で食べたいけど、その前にAtlasに寄ってビールを一杯飲んでいこう」
と思い、白湯を飲んでからホテルを出た。
この日、Atlasでは珍しくサワービールを注文した。
店員さんに「バディ」と言われるのが嬉しく、ちょこちょこ顔出してるの分かってもらえたのかなーなんて。
(そういうわけじゃないことは後で知ったけど、フレンドリーなことに違いはない)
この時、ビールを買ったらシールをくれた。
説明してくれた内容は、ほとんど聞き取れなかったけど(笑)
ただ、どうやらこのシールを提示すると、フードと頼むとディスカウントしてくれるらしかった。
と思っていたけど、ビールだけでもディスカウントしてくれるようだった。
常連になれたようで嬉しかった。
その後晩飯を食べようと思って向かったYONDERに行くと、ディナーはやっていないとのこと。
夜の2時まで営業をしていたから晩飯をたべれると思いきや、この日はイベントがあってドリンクだけの注文になるらしかった。
うーん、しょうがない、と思いながら歩いていたら、前から気になってた日本食屋「居酒屋kappa」の近くに来た。
ドアにかかっていた看板を見ると、間もなくオープンの時間だった。
NZ来てから1ヶ月、日本食を食べてなかったし、どんなメニューがあるのかの興味もあったので、入ってみることにした。
入ってみると店員さんは皆さん日本人のようだった(結果、全員日本語を話していたからそうだった)。
メニューを見ると、枝豆や揚げ出し豆腐、とんかつや刺身など、馴染みの料理が。
なんとなく安心感(笑)
店員さんにも僕が日本人であることを伝えて、日本語でやりとりした。
日本酒もあって、奈良の春鹿が置いてあって少しびっくりした。
日本でも置いているお店は多くない。
外国人ウケが良さそうな照り焼きや肉料理がある中、僕は揚げ出し豆腐と刺身、マグロとアボガドの巻物を頼んだ。
あと春鹿も。
さらに追加で、ご飯と味噌汁、サーモンの南蛮漬けも頼んだ。
結果、結構お腹一杯になった。
ふと、日本で食べられる味と比較をしてしまった自分がいたけど、そういうことじゃないとその後で思った。
日本では良い食材を手に入れようとすれば手に入る。
でもここはニュージーランド。
ここにあるもので作らなければならない。
日本人の味覚だけに合わせる訳でもない。むしろそれだけじゃダメだと思うし。
そもそもここにお店を出してやっているだけでもすごいのだ。
だから、日本で食べられる日本食と比較すること自体、意味のないこと。
そう思ったから、応援したいという気持ちもあって、味噌汁や米(昼間食べたブッダボウルのとは違う)や豆腐を食べたいというのもあり、若干食べすぎたのもある(笑)
なんか上から目線でちょっと自分でも嫌だと感じたけど、この時はそんな気持ちだった。
でもなんだかんだ言って、久しぶりに食べた日本の味はとても安心できた。
ここを出てから、(やっぱりというべきか)甘いものが食べたくなった。
パタゴニアのアイスも良いけど…
と歩いていると、何度も目にして気になっていたアイリッシュバーの前に来たので、ふらっと入った。
それまで、ビールを飲む時はAtlasのようなクラフトビール屋しか行ってなかったので新鮮な感じ。
日本ではこういうアイリッシュパブによく行っていた。
ニュージーランドも元々はイギリスの植民地?だったからの名残りみたいのもあるんだろなと思った。
店内はかなり賑わっていた。そして、ギネスとキルケニーのタップが目についた。
「キルケニーだ!!」
日本では2000年の年末でキルケニーを輸入するをやめたので、今は飲めない。
当時、僕は新宿のアイリッシュパブへ、”最後のキルケニー”を飲みに行ったのを思い出した。
「最後にギネスとブラウニーでも食べて〆るか」と思っていたけど、その前に見つけてしまったキルケニーをグラスで注文した。
完全にミーハー的な感覚。
こんな味だったなーと思いながら飲み干してギネスを注文した。
ブラウニーも食べ終わるとかなり腹パンになった。苦しい。
テカポ湖へ向かった1月2日から昨日のお昼まで、食事がまともじゃなかった反動がかなり出てるなと思った(笑)
それだけ無理したのかも、とも思えた。
「まぁでも昨夜と今日の食事は、良しとしよう。」
「かなり満足したし。明日はさすがにここまで食べることは無いかなー」とは思ったし。
その後まだ外は明るかったけど、アイリッシュパブを出たら宿に直行し、ベッドに横たわって日記を書いた。
腹パンだからある程度消化された2、3時間後に寝たいなーと思うけど、早々に寝落ちするかも。と思いながら。
「こんな日があってもまぁ良いよな。こんな日ばかりはいかんけど。」
この日は久しぶりに日本語をたくさん使った日だった。
たまにはこういう日も必要だなと思った(今でもそう思う)。
27日目につづく(帰国まであと49日)