ノープランNZ旅行記 44日目 其の弍
オークランドからダニーデンへ向かう飛行機の中。
3人席の真ん中になった。
右の席にはずっとネットフリックスを観ている男性が座っていて、飛行機に乗っても電話をしていた。
左の席にはずっとスマホを見ている、足の悪い中国人ぽいおばさんが。
この2人に挟まれて座ることの意味とは?なんて考えてみたけど、よく分からない。
途中おばさんから何か話しかけられたけど、聞き取れなかったから聞き返したら
「ミステイク 空が綺麗」
と良く分からない回答が来た。
トイレに行きたいわけでも無かったようで、その後話しかけてくることもなかったから、そのおばさんがなんで話しかけたのかは分からない。
でも何かしら俺が隣に座った事で彼女に影響を与えた、かもしれない。
見上げた室内モニターにイスラエルの国旗が。
ヒッチハイクで知り合ったYamの事を思い出した。
あれは偶然だったのかとも思ったけど、やっぱり必然だろうとも思った。
ダニーデンの空港に着いた。
市街地まではバスがないからタクシーを使った。
タクシーの運転手さんはネパール出身だった。
彼のおじさん?は日本にいて語学の先生をしているらしく、彼に「日本に来なよ」と言ってくれているけど、なかなか行く機会がないらしい。
ネパール出身と聞いた時に、「僕はネパールに行きたいんだよー!」とか「友達が良いと言っていたんだよー!」とか、聞かれていないことをなんやかんか話してしまった。
純粋に嬉しいのか、ただ共感されたいのか、こういうことをしてしまう傾向が僕にはある(笑)
暑さについての話もしたな、NZの中でも太陽との近さによって暑さが違う的な。
ダニーデンの市街地についた時、この街が好きかもと直感的に思った。
アート、音楽の街という前情報はあったから多少の先入観はあったかもしれない。
けど、雰囲気が好きだなと思った。
街の規模が小さいところと(日本に比べて)、オーガニックショップがあるところ!
しばらくいたいかも、とさえ思った。

どこへ行こうかと思いGoogleマップを覗く。
やっぱりすぐにビール屋を検索した(笑)
近くにもう開いているスペイツというビール屋があったので、行ってみることにした。
NZにあるクラフトビールブルワリーでも、確か最も古いらしい。

ということもあって、6種類選べるテイスティングセットを頼んだ。
味は美味しいと思ったけど、王道的なビールで若干面白さに欠けた、個人的には。
そして、店内は古い感じで素敵な内装だったけど、店員さんが無愛想…というかなんか楽しくなさそうだった(先入観での自己判断は良くないけど)。
個人的には居心地があまり良くなかったので、早々と店を出ることにした。


この日は早速ビール屋さんの梯子をした。
夕方の5時頃でも、2時のような空の感じ。
次に行ったのはエマーソンズ。こちらもスーパーなどでよく見る銘柄。
個人的にはこちらの方が心地良かった。店員さんも笑顔だったし。

店内は結構賑わっていた。
僕が座った席の隣では、子連れパパ三人が男子会!をしていた。
それぞれの子供はまだ一歳かどうかぐらい(笑)
なんか微笑ましかったし、日本ではほぼ見ない光景。
むしろ、批判されそう、ビアバーだし。


エマーソンズのポーターはやはりうまかった。
NZに来て、僕の中ではCASSELSのスタウトと良い勝負だった。
ここしばらくビアバーでは必ず注文していたヴィーガンバーガーが無くて、代わりに鹿肉バーガーを食べた。
お腹もいっぱいで満足し、この日泊まる宿に向かうことにした。




泊まった宿にはバーが併設されててビリヤード場があった。
ふと大学時代の友人をを思い出した。彼はビリヤードが好きで良く一緒にやった。
1人でやろうかと思ったけど、すっかりルール忘れていた。
ナインボールならやれるかな、と思ったけど。
結局ビリヤードはせずに、宿にあるバーでビールを1本だけ飲んでから部屋に向かった。
この日は疲れと酔いですぐに寝てしまった。


45日目につづく(帰国まであと31日)