ノープランNZ旅行記 16日目 其の弍
この日もテントを張った。
前日の教訓を活かして、向きとかやり方とか考えながら、よりスムーズにできたと思った。
この日の夜もできれば夜空の星空を見たいと思ったから、それも考えて入り口も方向を考えた。
「明日は明日また考えよう」と思った。
「スイミングスポットがある」と先に着いていたキャシーさんが教えてくれたので、一緒に行こうと思って着いて行ったら途中で見失った(笑笑)
場所もちゃんと調べてこなかったからなー、と思いつつ歩いていたら、別の水辺に出た。湖の湖畔。
そこはそこでめっちゃ素敵なところだった。「ラッキー!!」
湖の岸辺でしばらくボーッとして、足だけ水に浸かった。
結構冷たくて、全身入るのはキツイ感じだ。
キャシーさんと一緒に行ったら、勢いで泳いでしまいそうだったから、危なかった(笑)
そこで、色がグレーの鳥の羽を拾った。
何の鳥かわからないけど、なんかお守りにしたくて持って帰ってきた。
その後、山小屋に戻って晩飯を食べた。
今日はヴィーガンメニュー。
豆とかヴィーガンソーセージとか、イモとか。個人的には好きだったな。
「あの紙パッケージリーズのフリーズドライ、美味しいな。昨日のカレー味のも美味しかったし。」
しかし、そんな気分の中、鼻の調子が宿に来てさらに悪くなった。
実は宿に着く前、歩いている時から割と鼻水垂れ流しだった。
いちいちティッシュでかむことはせず、ずっと手でかんでた(笑)
誰も見ていなければ全然気にならない。
(注:人と握手をする可能性がある時には、事前に手を洗います)
あと、鼻水を吸い上げる行為は結構体に力が入るから、垂れ流すよりも体に負担がかかる、と思ったから。
「夜寝る時どうかな。少しでも副交感神経優位になれば、楽になると思うけど。今日も焦らず、ゆっくり寝よう。
少し風があってテントが飛ばされないか気になるけど、今晩も無事にテント泊できますように。
あと星空見れるといいな、今日も。今日はゆっくり見たい。」
この日を振り返って思ったこと。
見渡す限りの草原で明らかに誰もいない絶景の中で「ヤッホー!」的なことを叫ぼうとしたけど、できなかった…
「見えないところに人がいるかも」「そしたらなんだか恥ずかしい」と思ってビビってできなかった。
今でもそうだけれど、感情を出せないというか抑圧されている自分が、これだけ解放されたところにいてもいるんだな、と改めて思う。
とにかく、この日は比較的無心で歩けたのが大きかった。
だからってわけじゃないけど、ここで特筆する心境の変化は無い。
しいて書くなら、やっぱり「周りは自分が思うほど何も気にしていない」ってことだ。
その後、アルゼンチン出身の人と話をした。「いいテントだね」と話しかけられた。
Queenstownに住んでいて、大工さんをしているらしい。5年前に語学勉強のためにきたとのこと。
アルゼンチンは仕事がなく賃金も安い、というのが理由らしかった。
山小屋にはドイツ人の彼女と来ていて、来年ドイツには行く、というようなことを話していた。
ドイツと聞いて、次の3月に自分がドイツへ行くことを話したくなって、なぜかその話を一生懸命英語で説明しようとしてしまった(苦笑)
でも彼は、優しく全て聞いてくれた、感謝。。。
でその後「トイレどこ?」って彼に聞かれた(笑)
この時、僕が「ドイツに行く」ということを話しても、なんというか、話に繋がりがない。
「それで?」という感じなのかなって思う。
まぁ、こういう「あちゃー」って自分が後から思うことをしたとしても、別に何がどうなるわけじゃ無いけど。
ただ、話のオチというか、なんでその話を持ち出したのかというのは、ちゃんとつけた方が良いな、とはこの時に思った。
(現在の話をすると、よく「Why」と聞かれることが多く、それに答えられないことも多々あるから。。。)
そう、突然突っ走る傾向がある。
たぶん、自分のことを話したい、聞いてもらいたい、という気持ちがとても強い。
何事においても。だから、落ち着こう、ということが多々ある。かなりある。
そういう自分がいる、ということに気づけたのは、今後において大切なことかなって思った。
あと、もう一人話しかけられた。年配のご夫人。
めっちゃアクセントが強くて「テント」が聞き取れなかった。
でも、テントに興味持ってくれて、「どういう種類のテント?」と聞かれた。
初心者でテントの種類とか言われても全く見当もつかないから、
「二つのポールにシートを上からかけてるだけ、グランドシートを敷いて」みたく答えたら、「あとで見に行って良いか」と言われた。
「もちろん!」と僕は答えた。
因みにその後、おばちゃんは来なかった(笑笑)
これもある意味学びで、相手に期待しすぎるというのは基本良くないと思っている。
だから、あくまでも自分のペースで自分がやりたいように、相手の反応や対応を待たず、生活することが大事。
もちろん、ケースバイケースだけれど。
この日は、パッキングのことも考えていた。なかなか難しい。どういう順番で下から入れたら良いか。
早めに使うものを上に入れるのは分かるんだけど、なんかスマートじゃ無い。
根本的にモノが多いからなのか、もう少しまとめるべきなのか(ジャンルごとにとか)、考える余地はまだまだあるな、と思った。
この日は日が暮れるあたりからめっちゃ曇りはじめて、夜に星は見れず…
「昨日見れてよかった」と思いながら寝た。
17日目につづく(帰国まであと62日くらい)