ノープランNZ旅行記 18日目 其の壱
18日目(2022/12/30)
昨日の寝入りは早かったな。
やっぱり違ったわ、テントと山小屋で寝るのは。
夜中2回くらい目が覚めたけど、総じてよく寝れたと思う。
同室の人達のことも、あまり気にならなかった。
彼らの中にもすぐ寝ていた人がいたので、結果的に他の人も静かめだったからかな。
小屋の中は思いの外暑く、テントで寝るのとは全然違った。
気づいたら汗かいてたし。
朝は4時頃には目が覚めたかな。
薄暗い中ヘッドライトをつけて準備を始めたけど、同室の人達も早く起きて準備していたから、あまり気を遣わなくて良かった。
ヘッドライトは、寝ている人に気を遣ってだと思うけど、赤いランプを使っている人が多く、学びになった。
前日に準備をバッチリして、すぐ出れるくらいまでにしていたから、暗い中でも朝の準備はスムーズにできた。
この日はテント畳まなくても良かったし。
この朝、日本人の方と予期せず話せた。
前日、日本語話してるなと思っていた男女二人組の男性の方。
RouteburnからのGreenstoneのコースを歩いたとのことで、俺と同じくこの日これから下山するとのこと。
彼らは僕より早く出発していたから、僕の乗る予定の1本前、10時のバスで帰ったかのな。と思った。
「やっぱり日本人と話すとホッとするな海外では」
その直後に、おっとり婦人に「日本人の素敵な二人がいたわよ」的なこと言われた。
ちょうど話した後だったから、「さっき会いましたよ〜!」と伝えた。
キャシーさんとも少し話をして、「今日は何時のバス?」と聞かれ、同じバスみたいだったけど、
僕が下山した時に彼女は見当たらなかったから、一つ前のバスに乗れたのかもしれないな。とその時に思った。
この日は朝の6時頃に出発。
前夜は雨が降ってたようで(夜中目が覚めた時音がしてた)湿った朝だったけど、雨は上がっていた。
早朝の山を歩きたかったから、準備が終わってからすぐに出発した。
なんとも言えない感じ、薄暗くて湿気があって、以前行った屋久島の屋久杉の森を彷彿とさせた。
あの、もののけ姫で見た森のような感じ。
そこからしばらく、というかこの日はほとんど動的瞑想的な歩きだった。
すごく良い時間。
自然の音を聞きながら、鳥に話しかけたり、ゆっくり景色や周囲を見ながら歩いた。
歩きながら何を思っていたっけ?あんまり覚えてない。
途中、後ろからやってきたおっとりご夫妻、キャシーさん、アルゼンチン出身メンズカップル(彼女はドイツ出身)に道を譲った。
「昨日の(山小屋に泊まるという)選択はよかったかい?」
「(立ち止まって木々を眺めている僕を見て)あなたはアーティスティックね」
「気分どうだい?”アリガトウ”」
と、それぞれ言われた。
今回のトレイルで良かったなと思ったのは、宿泊した山小屋での会話かも。
話しかけてくれた人達。
皆に感謝したい。
この日も平坦な道が多く、順調に景色を楽しみながら歩けた。
山小屋を出発してから4時間強くらい、そろそろゴールに近づいてきた頃。
「初めての泊まりがけの縦走もそろそろ終わる。早く休みたいけど、もっと歩いていたい。
今回、無事に歩き終えられることが自信になるな。」
こんなことを思っていた。
名残惜しくも、無事に下山をし、4日間のトレイルを終えてバス乗り場に到着した。
その弍につづく