ノープランNZ旅行記 21日目 其の肆
アストロカフェを満喫した後、観光名所でもある教会へ行くことにした。
星がとても綺麗に見える場所として有名な「The Church of the Good Shepherd」。
夜に行きたいところだけど、まずは行ってみようと思いそこへ向かった。
向かう途中の道も人がとても多かった。クライストチャーチとは大違い(笑)
教会は予想通りたくさんの人たちがいた。
観光地はやはり街とは違うなぁと思った。
残念ながら中を見ることはできず、外観を眺めて観光は終了。
その後、少し休憩をしつつこれからのことを決めようと思った。
人の少ないところへ行き、ベンチがあったのでそこへ座ってスマホとヘッドライトを充電した。
にしても、日差しがとても強くて暑かった。
色々と考えた結果、結局Mt cookまで歩くことにした。なんとなくそうしたいと思ったから。
テカポ湖はもういっかなって。
最初はテカポ湖周辺で野宿することを考えたけど、自由にテントを張れる場所がなさそうだった。
(実はそういう場所があることを後から知った)
Mt cookまでのバスもないし、クライストチャーチまでもバスで戻れなそうだった。
つまり、使える公共の移動手段がもはや選択肢としてなかった。これも大きな理由。
宿も取れる状況にはなかった。
「考えすぎていてもしょうがない、日が暮れるだけ」
そう思い、16時半頃だったけどMt cookへ向けて歩き出した。
21時くらいまでは明るいし、しばらくは歩けるだろうとも思ったから。
Googleマップで道を調べて、それに沿って歩き始めた。
歩きやすい道。人も車もほぼ通っていない。
ただ、風がとても強かった。
その途中に、Te Araroaを歩いているという青年に会った。僕とは逆方向から歩いてきた。
そう、僕は気づいていなかったのだけれど、僕が歩いていた道はTe Araroaの一部だった。
彼はフレンドリーで、いろんなことを教えてくれた。
合法でテントをフリーで貼れる場所、それがわかるサイトとか、テアラロアは歩きやすいコースだよ、とか。
彼の話している内容は半分くらいしか分からなかったけど笑、要点はわかったつもり。
彼とはFacebook申請してもらって別れた。
その後もひたすら歩き続けた。
人も車もほぼ通って無くて一人で歩いていたから、独り言をぶつぶつ言いながら歩いた。
途中、動物の糞のようなものがあり少し「怖い」の感情があったけど、凶暴な動物はいないはずだと思い、自分を落ち着かせながら歩いた。
夕暮れの中一人で歩いていて、明るいからかまだ「怖い」という気持ちはあまり強く無かった。
出来るだけこの状況を楽しもう、と思いながら歩いたからかも。
あとは、ひたすら「スモールステップ」と言いながら、ただ一歩一歩前に進むことだけを意識して歩いていた。
テカポ湖を出て、結局6時半近く歩いていた。夜の11時まで。
途中、「ここにテントを張ろう」と思った場所が何箇所かあった。
トイレが近くにあったり、道から少し離れていて人には見えなそうだったり、という場所。
でもそこで寝ることに不安を感じ、あともう少し、あともう少し歩こう、と思いながら、無料のキャンプ場まで結局来てしまった。
で、夜の11時まで歩いたというわけ(笑)
「疲れたけど、まぁここまで来て良かったかな。
今日はあまり寝れないかもしれないけど、周りが気になって。」と思った。
しかも、そんな寒くないからこの日はテント張らないで寝てみることにした。たぶん大丈夫だと思った。
ただ一応ダウンを着て、SOLの中で寝る頭はフードを被って寝た。
「ちょっとやってみたかったのもあるんだよね、野宿的なこと(笑)」
虫がいなそうだったから、その点は安心だった。
あと、星がめちゃくちゃ綺麗だった。言葉では表現しづらい。
この日晴れていて本当に良かった。
テカポ湖で星空は見れなかったけど、ここで見れて良かった。と思った。
22日目につづく(帰国まであと54日)