ノープランNZ旅行記 27日目 其の弍
カフェで食事を済ませた後、ポストカードを出しにコンビニへ向かった。
日本でもそうだけど、NZではコンビニ的なお店から手紙を出せる場所が多かった。
クィーンズタウンの街はだいぶ分かってきたつもりだったけど、最短距離ではそこへ辿り着けずに少し遠回りをした。
意外と覚えていないもんだな、と思った。
ポストカードを出し終えたあと、少し街中をぶらぶらしてから、ベンチに座ってボーッと考え事をした。
昔から、ピアスやタトゥーをしたい、と思ってきたけど、結局周りの目が気になってやらなかった。
でも、この旅の間に、目立たないところにだけど、タトゥーを入れたいなぁと少し思っている。
ファッションとかではなく、この旅を思い出せるようにという意味で。
入れたいシンボルの候補は二つ。
一つはニュージーランドのマオリのシンボルのひとつ「koru」を形取ったもの。
もう一つは「Love My Life」という言葉。
ただ、前者だけでも良いかなーなんて思っている。
左腕の二の腕の内側あたり、腕を上げないと見えないところに。
そんなことを考えていたので、ふらっとタトゥースタジオの近くまで行ってみた。
「なぜタトゥーを入れたいと思うのか?」
という問いに対しては、やはり
「この旅をいつでも思い出せるように」という答えが返ってくる。
でも今はまだ行動に起こせていない。
この旅の中で、何かご縁とかタイミングがあれば、と今は考えている。
ただタトゥーを入れることついては「思いつきでGO!」という感じにはなれないから(笑)、
じっくり向き合ってみようと思った。
そんなことを考えながら今日もBeer Treeへ向かった。
昨日話してくれた店員さんだったけど、この日はそっけなかった。
と俺が感じただけで、店員さんとのやりとりは普通はそんなもんだろう。
なんでも悲観的にとらえる悪い癖。
でも以前、会社を休職した時に認知行動療法を学んでからは、だいぶ良くなったけど。
ビールを飲みながら、旅行記の続きを書いた。
とりあえず初日分を2本に分けて書いて公開した。満足。
少しずつ書いていければ良いな、記憶が新しいうちに。そう思った。
その後、街をぶらぶらしてから宿の近くの湖畔に向かった。
そこに座って少しぼーっとしていたけど、足だけでも水に浸かりたくなったので、裸足になって湖の中に入った。
水は程よく冷たくて気持ちよかった。
近くには日光浴をしている夫婦や男性がいた。
沖には浮ボートに乗った男女5人くらいが見えた。
流されるボートに乗りながら「へールプ!」と叫んでいた(笑)
そういう姿を見ていた時に、ふとクライストチャーチの物乞いしていたタトゥーだらけの男性を思い出した。
物乞いする人もいれば、こうやってリゾートで遊ぶ人もいる。
なんとも言えない感覚。
誰が悪いとかじゃないけど、なんだかモヤっとした。
楽しむことは悪くないのに、なぜか罪悪感を感じる。なぜだろう。
そんなことを思いながら、湖を眺めていた。
その後いったんホテルに戻り、白湯を飲みながら荷物の整理をした。
濡れたテントは室内に広げただけだとなかなか乾いていなくて、陽が当たっていたテラスに出して乾かした。
作業をしながら、ふとFKA Twigsの曲「papi bones」が聴きたくなって、かけようとipadを手に取ったけど、アーティスト名がすぐに出てこなかった。
「Fで始まるけど…なんだっけ」みたいな。
しばらく触れていないと、よく知っていた物事でも割と忘れることはある。
この時に翌日のネルソン行きの航空券の予約をした。
もうネルソンへ行くことは決めたし、さすがに当日に取らなくてもいいかなと思ったから。
そして、白湯を飲みながらしばらく部屋でのんびりしてた。
もろもろやり終えて、テントもたたみ、時計を見たら15:55。
「GOGOGOだ!」と思って、晩飯を食べに行くことにした。
この日はポケットがたくさんついているショーツを履いていたから、タンブラーもポケットに入れて手ぶらで出かけた。
其の参へつづく