ノープランNZ旅行記 29日目 其の参

二人と別れてから宿にチェックインしに行こうと思ったけど、

River Kitchen(ミートアップ場所の候補のもう一方)に行きたいと思い、そこへ向かった。

ケーキでも食べようと思って。

River Kitchenに着いてみると、こちらも開放感のある素敵なカフェだった。

注文時にショーケースで商品の名前を確認しながら伝えていたら、

スタッフさんがレジから出てきてくれたので、結局指でさして注文できた。

チャイを頼んだ時も「甘いのかスパイシーなのか」と聞かれて、最初は「?」だったのを、ゆっくり話してくれた。

笑っていても、人を小馬鹿にしたような笑いじゃ無いことだけは、表情からは分かった。

だから、そこが日本とは違うところだと、ここまでのNZの旅を通じても思っていた。

日本全てがそうでは無いけどね。

Rever Side Kitchen こちらも開放的なカフェ
店内にあった大きな鉢植えには
たくさんのハーブが植えてあった

注文を終えてから、あらかじめ取っておいた席に戻ると、隣の席には車椅子で身体の自由がほとんどきかない、

意思もきちんと伝えられなそうなおばあさんが座っていたいた。

そして、そのパートナーさんと思われるおじいさんが、介護的に飲み物飲ませたりしていた。

席を取った時には全然気づかなかった。

歩道に面したテラスからは川が見えた 欲張って2品注文した(苦笑)

その光景を見てふと、

「神様はなぜこの二人を僕に見せているのか」

そんな事を考えてしまった。

おばあさんが一瞬こちらを見た気がしたので、笑いかけた。

それが僕ができる精一杯だった。

そして、おばあさんの頭の中はどうなっているのか、何を考えているのかが気になった。

おじいさんの方も同じく。

おばあさん、身体が不自由だから脳にも障害があるのか、それとも、思考だけは俺と同じ、彼女の元気な頃と同じなのか、とか。

すると途中彼女は、突然うめき声みたいな声を、おじいさんが口元を拭いている時に、あげていた。

それが何の意思表示なのか、おじいさんには分かるのか。

僕の印象では、彼女はとても嫌そうな意思表示のように見受けられたけど、毎日一緒にいるわけじゃ無いからそれが本当かは分からない。

なんか不思議な気持ちだった。

自分だったらどうだろう。自分がおじいさんの立場なら。あんな介護できるだろうか。

逆におばあさんの立場なら。思考がしっかりしていたら。生きていたいと思うのだろうか。

ただ生きているだけ、というより生かされているだけ、そうであれば、死んでも良いのかなって思ってしまった。

それでも身体の自由がきかないと、自殺もできない。

想像だけのことだけど、この類の話はやっぱり難しい。

自分の親があぁなったらどうなんだろう。

楽しいミートアップの後だったけど、なんか複雑な少し暗い気持ちになった。

そのあと、たまたまなのか、そこに意識が向いたからか、何組かの老夫婦が目についた。

元気そうな二人を見て、この人達はさっきのおじいさんのようにお互いの世話ができるのだろうか、とか考えてしまった。

「この話はここで終わりにしよう。

やっぱり僕は色々と想像してしまいがち。」

その後、晩飯を食べに行ったお店(East st.)でも、ヴィーガン専門店の割にマッチョな青年の店員さんを見て、あれは動物性食品摂ってるよな、聞いてみたい、と思ったり。

同じ彼が、なんとなく動きがぎこちない感じを見て、まだ新人かもな、と思ったり。

タトゥーとピアスだらけの女性を見て、話し方がとてもキュートだったんだけど、彼女は結構ベテランかもな、と思ったり。

妄想半端ない笑笑

East st. 店内の植物は全て本物 ここは今でもよく行くお気に入りのお店の一つ
メニューはレコードジャケットをリメイクしたもの
壁にはレコードが並んでいた
音楽好きの僕にはテンションの上がる内装

その晩御飯、今日も食べ過ぎたー。

サラダボウルとチキンもどき的なサイドメニュー、あと豆。

ビールは適度だった、二杯だし(と言い聞かせる)。

小鉢的な感覚で注文したものも
それなりのボリュームがあった
注文したビールの一つ
Grage Projectは面白いビールを
たくさん作っている

サラダボウルが結構食べ応えあった。

”Friends”という名のついたそのメニューを注文したのは、サラダが食べたいという気持ちもさることながら、

”Friends”というメニュー名が素敵だな、と思って選んだ感あった。

この時はすべて食べ切ったんだけど、残して持ち帰れば良かったな、と思った。

これまでも何度か持ち帰り(Take Awayとこちらでは言う)を考えたことがあったんだけど、まだ実行できていない。

それで終わればまだ良かった。が、「デザートメニューお持ちしますか?」的な事を言われ、流れでお願いしてしまった…(Noと言えない日本人ww)

その時点で、注文したもの同然だった。

結果、クリームブリュレと面白そうなハーブティーを頼んだ。それらも完食した。

どれもめちゃくちゃ美味しかったから、後悔は無いけど…やっぱり食べ過ぎた。

注文したら残すことができない。もったいないし、作り手にも食べ物にも申し訳ない。

それ自体は悪いことじゃ無い。

だから、注文しない、が正解だと思う。頼みすぎない。

一応、一品だけしか頼まない、と決めた。それも実践してきた。だから毎回じゃ無い。

と、自分に言い聞かせた(笑)

クリームブリュレとターメリックなどのスパイスが入ったImmunity tea

「興味」

これが大きい。「試してみたい、知りたい」という気持ち。

これは、気が散っている、に繋がるのかも、と思った。

とは言え、今はしょうがないなって思うようにした。

自分を責めない。今はよく歩いているし、健康的には問題無いはず。他でリカバーしてるから。

こんな、食べすぎた自分でも許してあげる。むしろ、残さず食べて偉いと(笑)

ただ、他の選択肢もあるから、次からはそれも考えてみようね、と日記を書きながら自分に言い聞かせた。

なかなか食べ物の分量が分からないから、まぁしょうがない。

とは言え、メイン一品あれば十分だな、と再再再認識した(なかなか認識しない笑)

明日は、夜だけにするとか、胃腸を休ませよう(何度も思っているw)。

さっき飲んだお茶、ターメリックだったから、多少なり胃腸への負担を減らしてくれるかな、なんて思ってみたり。

「まぁ、あまり考えるのはやめよう。」

「明日はバスに乗ってMoteuka に行くことができればオッケー。

翌日歩くかはまた明日考えてみる。

バスのキャンセルがでてたら…どうしようかね、その時考えよ。」

寝る前にはそんなことを考えていた。

30日目につづく(帰国まであと46日)

Hiroki a.k.a HIRO
  • Hiroki a.k.a HIRO
  • 40代 / 躁鬱人
    サラリーマン歴15年
    2年前に会社を辞め、京都へ移住。
    NZの旅の途中で語学留学を思い立ち、2023年から語学留学を開始。
    2024年から木彫(Wood Carving)をはじめて、その面白さに気づく。
    現在、京都とネルソンの二拠点生活を目指している。

    興味:Carving(木彫) / 日本の文化(Japanese Culture) / 日本語(Japanese Language) / 京都(Kyoto) / 左京区(Sakyo ku) / 江戸時代(Edo Period) / 旅行(Travel) / 歩くこと(Hiking) / 農のある暮らし/ 環境問題 / 書くこと(Writing) / 音楽(Music) / 漫画(Manga) / アート(Art) / クラフトビール(Craft Beer) / Buddhism / Shintoism

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