ノープランNZ旅行記 30日目 其の弍
朝食を終えて店を出ると、入り口の前に輸送用の小型バスが止まっていた。
車体に書いてある文字から、このバスが予約した会社のものだとわかった。
ただ、メールで指示されていたバス乗り場はMap上では違う場所だったので、一旦そちらに向かうことにした。
バス乗り場へ着いたけど、本当に合っているのか心配になった。
以前、Twizelではバスの乗り場が若干違っていたから。
そして、今回指定されている「I-site 」という文字が、待っていた周辺のどこにも見当たらなかったことも、心配の要因だった。
さらに、リバーキッチンの前に、予約した会社名の書かれたバスが止まっていたことも気になった。
念のためと思って、メールではなく会社のホームページまで行って、バス乗り場の場所を調べてみた。
すると、店の前の駐車エリアがバス乗り場になっていた。
「調べて良かった」と思いながら、リバーキッチンの前まで戻った。
近くのベンチに座って待っていると、リュックを持った女性が話しかけてきた。
彼女もリバーキッチンで食事していたのを記憶していた。
どこにいくのか、と聞かれたので、Motueuka と答えたら、どうやら同じ方向に行くらしかった。
バスを待ってるかどうか聞かれ、そうだと答えた。彼女も同じバスに乗るようだ。
そして同じくバス乗り場の場所に不安があるようだったので、乗り場の住所がこの辺りであること、
それをホームページで確認したことを伝えると、合点がいったようで、お礼を言われた。
バスの出発時刻近くになり、バスの運転手がやって来た。
バスに乗ると、これまた日本の中古車だったらしく、ラジオ局表示が日本語だった。
日本車をみることは本当に多い、そしてほぼ日本で使われていた中古車だと思う。
予定時刻通り、バスは出発した。
途中、ネルソン空港に寄ったのだけど、街から時間にして10分で着いた。
数日前に空港から街まで歩いてきた時のことを思い出すと、やっぱり車は早いな、さすが文明の力と思った。
リッチモンドという場所を過ぎると、小高い山の間を通って行った。
そして、バスは結構なスピードで走っていた。
僕が気になったのは、車道の脇の歩道の状況どうなのかということ。
「ちゃんとした歩道は無いな…」
全く歩道が無いわけじゃなかったけど、マウントクックまでの道と似たり寄ったりかなって感じだった。
「やっぱり日にちを変更して、バスで行こうか…」
「ただ、戻ってくるバスの予約が取れない。」
これは覚悟を決めて歩くしかないか…と思い始めた。
Motueuka へはほぼ予定通り1時間ほどで着いた。
店が並ぶ商店街の近くにバスは止まった。
宿へ向かう道を歩きながら、「夜ご飯を何かテイクアウトしていこうか」と思ったけど、
食べたいと思うものを売っているお店がなかった。
バス停に着く前にこの日泊まる宿の前を通り過ぎた時、
宿の隣のカフェで野菜とかも売ってそうな雰囲気だったから、何も買わずにそこに向かうことにした。
歩きながら「明日どうしよう」と思っていた。
マウントクックの時の違うのは、4時間くらいで着くということ。
であれば、少しでも車のリスクを回避するために、早朝に出たらどうか。
それが1番良さそうだ、と思った。
朝の5時に出れば9時頃にはMarahauへ着くはず。
それならまだ大丈夫かも、と。
宿に着いた時、チェックインまでまだ時間があったので、隣の店に行ってみた。
予想通り果物や食べ物が売っていた。
売り切れる心配もなさそうだから後で買おうと思って、奥に併設されていたカフェに行った。
そこはブルワリーのタップルームのようだったから、少しだけビールを飲むことにした。
少しと思いながらも、結局2パイント飲んだ(笑)
この時、タップルームでトランプを始めるギャル達がいて、日本では見ない光景だと思い、そのことをメモり始めた。
でも、翌日のことを考えると不安になり、何かを書く気分にはなれなかったのでこの時はやめた(苦笑)
ただ、今思い出しながらそれを書くと、その光景は面白いと思えた。
おそらくTeenagerと思われる女の子達が、ジュースを飲みながら楽しそうにトランプをしていた。
今時の日本の女子高生はカードゲームやらないだろうなぁ、とその時に思い、僕の目には新鮮に映った。
ビールを飲み食べ物を買ってから、宿へ行ってチェックインをすませた。
早くしっかり寝たかったので、早めにご飯を食べた。
その後、疲れたのでベッドで横になったら、少しだけ寝てた。
明日歩くことがやっぱり不安。帰りの足が無いのも不安。ただ、若干後戻りできない状況だ…と思った。
でも
「とりあえず、明日は早く起きて向かってみよう。行ってみないと道の感じも分からないから。」
そう思い直した。
「地図を確認した時に不安だった橋があるところは、ストリートビューで見たら歩道がありそうだから大丈夫そうだし。」
「無理そうなら戻ればいい。そんな頑張ることもない。頑張り”過ぎる”かな。 」
31日目につづく(帰国まであと45日)