ノープランNZ旅行記 31日目 其の弍
Riwakaには7時頃に着いた。
宿を出発してから1時間半くらいかかったかな。
Riwakaへ着く直前、トイレに行きたくなった。
目の前に家があったけど売り出し中だったので、人が住んでないからいっか、と思って用をたさせてもらった。
もちろん小。
すんでからすぐに自転車が来て、「危なかった」と一人でニヤニヤしてた。
その道沿いで、これもRiwakaに着く前、放し飼いのワンコと目が合った。
吠えることも近づいてくることもしない。
お利口な番犬だなと思いながら、通り過ぎた。
Rewakaを通過し、このあたりから、Kaiteriteriまで続くサイクルロードの看板が出てきた。
当初の想定ルートとは違う道だったけど、サイクルロードなら歩くのも安心かなと思ったし、海岸沿いで景色も良さそうだし、そちらから行くことに変更した。
時間には余裕があったし、早く宿についてもしょうがないしな、とも思ったから。
サイクリングロードを歩き始めてからすぐくらいに、おばちゃんが僕の前を横切ろうとしたので、それを避けようとした。
でも彼女も同じ方向に歩いてきた。
おばちゃんがなんか言って笑ったんだけど、よく聞き取れなかったので、とりあえず僕も笑っといた(笑)
おばちゃん、結構な歩く速度の速さで、あっという間に見えなくなった。
~Kaiteriteriまでの景色~
しばらく行くと、山道になった。
これまでのようなサイクリングロードも無くなった。でも、車道の脇には人が歩ける十分なスペースはあった。
そして、車は通るけど、交通量はとても少ないし、山道だから速度は速くない。
歩いている人や走っている人も結構いたし、そのことがさらに安心させてくれた。
これなら大丈夫だなと思えた。
しばらく行くと、さっきのおばちゃんが向かいから戻って来た。どうやら山道を走ってきたみたいだった。
「速いなー」と思った。
おばちゃんはすれ違う時に「Good walk」と言ってくれた。
Kaiteriteriには8時半前に着いた。
そこはビーチだった。
「リゾートかー」と思った。
なんせ、今回の旅では、場所の詳細情報をほぼインプットしていなかったので、
行く場所全てがどういう場所なのかを知らなかった。
ビーチに着いてふと目に入ったのは、ダンベルか何かを持ってスクワットする女性。
それを見て「リゾートっぽい」となぜか思った(笑)。
海はとても綺麗だった。
ただこの時は、リゾート(主観です)はちょっとなー、って感じだったから、少しだけ休んで行こうと思った。
近くにあった売店に行き、リンゴを買って食べた。
「炭水化物とったほうが良いかも」と思ったけど、「しなければならない」になってると思ったからやめた。
売店近くの水上タクシーのチケット売り場に並んでる人がたくさんいて、なぜかげんなりした。
観光地を思わせるものが、そう思う必要がないのに、そう思わせた。
あと、トイレに行った時に、やたらと紙タオルを取った上に、一枚床に落ちたのを使わずにそのまま捨てたおばちゃんを見て、またげんなりした。
今の気持ちを書くと、そういう光景を見て「げんなりする」という自分の気持ちに”気づく”ことは大切だと思う。
ただ、他の人のしていることは自由なことなので、それに対して僕が何かを判断する必要はない。
今はそう思えるようになってきている。
30分くらいだったか、休んでからKaiteriteriを出発した。
Mapを見てみたら、あと2時間弱ほどでMarahauに着きそうだった。
「いいペースかな」と思った。
しばらく歩くと、「SPLIT APPLE ROCK」という看板が出てきた。1.5kmで行けるようだった。
それくらいなら寄り道していくか、と思い、看板が示す方向へ向かった。
1.5kmは思っていた以上に距離があって、20〜30分弱ほどかかった。
そこは想像していたのとは少し違った場所で(ごつい岩場かと思っていた)、またもやビーチだった。
そこには文字通り、リンゴが割れたような岩が沖にあった(笑笑)
そこまで来るのが楽じゃないからか分からないけれど、そんなに人はいなかった。
時間が早かったからかもしれない。
そのビーチで少し休憩して小腹を満たして、ぼーっとしてた。
でも、沖からカヤックの団体がやってくるのが見えたので、出発することにした。
着岸したら人が多くなりそうだと思ったから。
「SPLIT APPLE ROCK」の看板を最初に見た地点まで戻ると、ちょうど1時間くらい経っていた。
そこから、再びMarahauに向けて歩き出した。
上り道から下り道に変わり、15分くらい山をくだって行った。
そして平地に着いた。
地図を見るとMarahauまであともう少しだった。
道の続く方向を見ると、Abel Tasman国立公園ぽい(ちゃんと分かってなかったけど笑)山も見えた。
ゴールが見えてなんだかホッとした。
それが分かってから、歩く速度が少し速くなっていることに気づいて、面白く感じた。
「早く休みたいんすね、僕」的な(笑)
はやる気持ちもわかったんだけど、少しペースダウンしつつ、意識してマイペースで歩いた。
Marahauまで続く道の脇には、潮が引いたような、浅瀬?と言っていいのか、そんな感じの景色が広がっていた。
そして遠くには船が見えた。
ここは海なんだなーと思いながら歩くと、ついに「Marahau」と書かれた看板が見えた。
其の参へつづく